上記の記事容量が大きくなり過ぎてしまい、一部の環境において読み込みの不具合を確認しました。
記事容量を軽くする為、サングローのグループに含まれるラインについては、本記事に分割して解説を行います。
尚、最終更新日及び更新ログは親記事である「ラインの呼称と認知」に準じます。
●アンバーサングロー/Amber Sunglow (Project)
DC Geckosより出展 - 2015年の個体
作出者：DC Geckos / 2013年
サングローのグループに含まれるラインです。
アンバーサングローは"Copper"と名付けられたオスと、Ohio Geckoから購入したSHTCTB(スーパーハイポタンジェリンキャロットテールボールディ)のメスを用いて2013年にスタートしたラインです。
「○○という特徴を持つからアンバーサングロー」と明言出来るような特徴差は無く、DC Geckosによるサングローが"アンバーサングロー"の名前で流通している程度の認識で問題ありません。
●JMG サングロー/JMG Sun Glow
JMG Reptileより出典 - 2007年の個体
作出者：JMG Reptile - Jeff Galewood Sr. and Jeff Galewood Jr.親子 / 2002年頃
サングローのグループに含まれるラインです。
体は深いオレンジ色で尾は純白となり、頭部の全体～半分程が白の大理石模様になる事が特徴です。
多くのトレンパーアルビノがキャロットテール化していった時代の中で、完全に逆行する表現に進んでいった本ラインの表現は特に異質であると言えます。
残念ながら、現在JMG Reptilesはこのような表現の個体を殆どリリースしておらず、本物の入手は非常に困難です。
以下、JMG Reptileによる解説
”JMG Sun Glows
We have been working on this project for over five years now and our goal with this project has been accomplished. The characteristics of our sun glows are a pure white tail with light pattern, solid deep orange bodys that display more than the usual amount of orange than other sun glow albinos, and finally white and orange heads that can vary from having nearly pure white heads to half orange and half white marbled pattern heads. These are some of the most unusual Tremper albino sun glows just becasue of the intense orange they dispaly and their unique features that seperate them from all of the other sun glows out their.”
●GGGライン サングロー/GGG line Sunglow
Golden Gate Geckosより出典 - 2011年の個体
作出者：Golden Gate Geckos - Marcia McGuiness氏 / 不明
サングローのグループに含まれるラインです。
本ラインは"サングロー"発展の黎明期において一定の実績を残した事に価値があり、表現は現在のサングローそのものです。
その為「○○という特徴を持つからGGGライン サングロー」と明言出来るような特徴差は無く、Golden Gate Geckosによるサングローが"GGGライン サングロー"の名前で流通している程度の認識で問題ありません。
強いて特徴差を挙げるとすると、Geckos Etc. Herpetocultureにより維持される純粋な血統を見る限りではバンド部分が色抜けする個体が多い印象を受けます。
しかしながら、Golden Gate Geckosが代表個体として紹介した個体群はいずれもバンド部分が埋まっている事から、これが本家の意図した方向性であるかは不明です。
既に本家は廃業し純粋な血統は殆ど失われており、本物の入手経路は限られます。
●JEWEL GECKOSラインレインウォーターサングロー/JEWEL GECKOS Line Rainwater Sunglow
JEWEL GECKOSより出展 - 年の個体
作出者：JEWEL GECKOS / 年
サングローのグループに含まれる、レインサングローのラインです。
多くの個体がポッシブルヘテロマーフィーパターンレスである事が判明しています。
JEWEL GECKOS Line Rainwater Sunglow Murphy patternlessと並行ラインの関係にあります。
呼称は暫定的な仮称であり、今後変化する可能性があります。
JEWEL GECKOSラインレインウォーターサングローはGeckos ETC.によるRainwater Sunglow、CandyによるTangerine Rainwater Murphy patternless等を用いて選別交配が行われたラインであると解説されます。
JEWEL GECKOSより出展 - 2019年のJEWEL GECKOS Line Rainwater Sunglow het Murphy patternlessの個体
赤みが強く濃い色を表現する事が特徴の一つで、この発色は加齢による褪色に強く長期的に維持されます。
本家による販売個体を見る限り、レインウォーターアルビノを用いながら安定してSHTCT(スーパーハイポタンジェリンキャロットテール)を維持しています。
◆スノーグロー/Snow Glow
JBReptilesより出典 - 2010年の個体
作出者：Gecko Genetics(thebestgeckos.com) - Jason Haygood氏 / 2007年
ラインでは無く、特定の表現に対する呼称でトレンパーアルビノとマックスノーが含まれます。
スノーグローとは本来Jason Haygood氏により作成されたサングローとマックスノーを組み合わせたラインの呼称でした。
現在ではサングロー表現をしている且つ、マックスノーを含む個体に対する呼称であり、血統的定義は無視されます。
以下、Gecko GeneticsによるSnow Glowの解説
"By crossing the Mack Snows into our best Tremper Sunglows, we have produced what we call our 'SnowGlows', or Mack Snow Sunglows. These awesome animals display beautiful pastel colors with deep orange highlights. Through selective breeding this morph will continue to improve."
●スーパータンジェリンアルビノ/Super tangerine albino
LeopardGecko.comより出典 - 2004年の個体
作出者：LeopardGecko.com - Ron Tremper氏 / 不明
サングローのグループに含まれるラインです。
各ブリーダーが独自の「ハイポタンジェリン+トレンパーアルビノ」の作出を目指した黎明期におけるラインの一つです。
定義が同じであるサングローと表現はイコールの関係であり、販売競争の中でスーパータンジェリンアルビノという呼称は廃れました。
本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。
以下、Ron Tremper氏による解説
"In the year 2000 I developed a tangerine line of albinos whereby the the orange body markings take over the existing lighter body pattern. This can occur in striped, reverse striped, jungle and banded patterned albinos that carry this gene mutation. I call this condition "Super Tangerine". Others have labeled this same mutation as "hyglo" or "hybino"."
●スーパータンジェリンベル/Super Tangerine Bell
Electric Geckoより出典 - 2018年の個体
作出者：Electric Gecko / 不明
サングローのグループに含まれる、ベルサングローのラインです。
ベルアルビノを用いながら、安定してSHTCT(スーパーハイポタンジェリンキャロットテール)になる事が特徴です。
Electric Geckoより出典 - 2018年の個体
流通するスーパータンジェリンベルアルビノは主にベルアルビノのホモ接合体(2copy)でありますが、ヘテロ接合体(1copy)の個体も存在します。
その場合、Super Tangerine Het. Bell Albinoと呼称されます。
尚、呼称の近しいスーパータンジェリンアルビノと関係性はありません。
●ハイグロー/Hyglow
A&M Geckosより出典 - 2004年のPerfect Hygloの個体"Phoenix"
作出者：A&M Geckos - Alberto and Mary Cadolini夫婦 / 不明
サングローのグループに含まれるラインです。
各ブリーダーが独自の「ハイポタンジェリン+トレンパーアルビノ」の作出を目指した黎明期におけるラインの一つです。
定義が同じであるサングローと表現はイコールの関係であり、販売競争の中でハイグローという呼称は廃れました。
A&M Geckosより出典 - 2004年のGiant Hygloの個体
本家A&M Geckosによりスーパージャイアントが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。
その事から、意図せず上記のラインを含んでいる可能性を留意する必要があります。
本ラインは表現及びスーパージャイアントであるかどうかによって呼称が分けられ、定義は以下の通りになります。
- Hyglo = Albino w/ atleast 90% tangerine body
- Perfect Hyglo = Albino w/ 100% Tangerine Body
- Super Hyglo = Albino X Tangerine X Carrot Tail
- Giant Hyglo = Giant Albino w/ atleast 90% tangerine body
- Perfect Giant Hyglo = Giant Albino w/ 100% tangerine body
- Super Giant Hyglo = Giant X Albino X Tangerine X Carrot Tail
既に本家は廃業しており、本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。
以下、A&M Geckosによる解説
Phoenix
Unbelievable. Look at the Tangerine coloration taking over the white bands. Our goal is to get a Patternless Albino Tangerine with selective breeding which we named "Perfect Hyglo". We are getting very close and Phoenix will be one of our 2 males that will help us on this project and as an added bonus he has a carrot head too.
●ハイビノ/Hybino
Golden Gate Geckosより出典 - 2015年のRay Hine line Hybinoの個体(本家繁殖個体ではない)
作出者：Ray Hine Reptiles - Ray Hine氏 / 不明
サングローのグループに含まれるラインです。
各ブリーダーが独自の「ハイポタンジェリン+トレンパーアルビノ」の作出を目指した黎明期におけるラインの一つです。
定義が同じであるサングローと表現はイコールの関係であり、販売競争の中でハイビノという呼称は廃れました。
Ray Hine Reptilesより出典 - 2015年にSunglowの呼称で紹介された個体
現在ではRay Hine Reptilesもハイビノの呼称は使用せず、サングローと呼び変えています。
本記事の最終更新日までに純粋な血統の現存確認は出来ませんでした。
●レッドデビル/Red Devil
Sffgeckoより出典 - 2016年のRed Devilの個体
作出者：Sffgecko - 廖思远氏 / 2012年
サングローのグループに含まれる、ベルサングローのラインです。
レッドデビルはElectric Tangerineとその他のタンジェリン等を用いて選別交配が行われたラインです。
非常に明るいオレンジ色をし表現し、フルキャロットテールになる事が特徴であると解説されます。
Sffgeckoより出典 - 2020年のRed Devil Tangerine het Bellの個体
流通するレッドデビルは主にベルアルビノのホモ接合体ですが、ヘテロ接合体の個体も存在します。
Sffgeckoより出典 - 2019年のRed Devil + Blood Stonewash Bell個体
本家SffgeckoによりStonewash, Bloodが組み込まれた個体を確認する事が出来ます。
その事から、意図せず上記のラインを含んでいる可能性を留意する必要があります。
以上、サングローについて
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